社会福祉法人上伊那福祉協会

理事長　平澤豊満

地域の社会情勢に寄り添い、上伊那福祉協会が目指すもの
上伊那福祉協会の歩みは昭和34年に始まり、それから60余年、現在では養護老人ホーム1施設、特別養護老人ホーム8施設、障害者支援施設1施設の計10施設を有する社会福祉法人へと成長いたしました。
またその背景では、団塊の世代の高齢化による少子高齢化の問題や核家族の増加など、社会情勢は著しく変化しております。
このような中で我々が果たすべき使命は、地域の人々が安心して生活できる環境を構築することであり、それを果たすため施設入所にあたっては「穏やかで安心できる生活の実現を」を理念に掲げ、協会一丸となって、理念実現に向け邁進していく所存です。

入居者様を中心に据えた組織づくり
近年、当協会では大きな組織改革を行いました。それは、入居者様を中心に役割毎サポートし合うというものです。（円型組織）
入居者様に最も近い施設スタッフは10人程度のユニットで活動し、権限を持ったユニットリーダーのもと、より迅速な問題解決が可能となりました。
そして、この改革により入居者様に対する介護の質が大幅に向上されると同時に、介護職員相互の繋がりが強化され、情報共有がし易くなったなどのメリットも生まれています。

スタッフ一人ひとりが自己実現できる職場へ
私は以前から「人材は最も大切な財産である」という信条を持ち続けています。福祉の仕事は、入居者の方々から直接感謝を伝えていただくなど、やりがいを実感する機会が多い職業といえますが、それには各スタッフ自身の充分なスキルが前提となります。
そこで、研修制度を充実させスキルアップをサポートすると同時に、ユニット体制など働き易い職場環境の構築にも尽力しています。
しかし、真の自己実現には、各スタッフの心の健康と日々の生活の充実が必須です。
そのため、福利厚生や労働賃金などにおいても国の最高水準を目指し、処遇の充実を進めております。
ここでいう“人材”とは、正規、非正規を問いません。
当協会では今後も、働くすべてのスタッフがやりがいを持ち、自己実現できる職場を目指します。

入居者様、スタッフ、地域のすべての方々の笑顔のために
理念「穏やかで安心できる生活の実現を」は、入居者の方々やスタッフ、そして地域の皆さまのすべてが笑顔で暮らせることを目指すものです。
先述した、スタッフのスキルアップやモチベーションの維持はサービスを向上させ、入居者の方々の笑顔や満足、さらには豊かな経営資源へと発展し、施設や設備の充実など、より一層のサービスの向上へと繋がります。
これからも、この“好循環”を強化させ、さまざまなニーズに対応できる施設へと成長し、地域の皆さまの今、そして将来を支え、安心して生活できる環境の構築へと努めてまいります。