昭和32年頃の記録によると「戦争による肉親との離別、社会思想の変貌により敬老思想の減退等孤独老齢者や生活困窮者の生活を著しく不安なものにし、路頭に迷う老齢者は増加の一途を辿りつつある。こうした状況に鑑み上伊那社会福祉協議会において養老院を建設する」と記述されています。思えば上伊那地域における福祉事業の第一歩が始まったのであります。
昭和34年の創立以来、上伊那福祉協会は地域の実情を的確に捉え幾多の歴史を積み重ね、現在では養護老人ホームが2施設、特別養護老人ホームが8施設、身体障害者療護施設が1施設となり、上伊那地域においては最大規模となりました。
高齢者社会は進行の一途にあり、そうした中で上伊那福祉協会への期待は益々高まるものと考えますが、福祉における諸制度の改正等施設経営は年々厳しさを増して来ています。
中央アルプスと南アルプスの麓、大自然の温もりの中で、上伊那地域の福祉の拠点としての役割を担い、この上伊那地域に住む人々が健康で、豊かな、生き甲斐をもって生活できる環境を築き上げ、維持していくことを使命とし、これからもより一層地域福祉の充実発展のために鋭意努力する所存であります。
社会福祉法人上伊那福祉協会理事長
平澤 豊満
この社会福祉法人は、福祉サービスを必要とする者が、心身ともに健やかに育成され、又は社会、経済、文化、その他あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられるとともに、その環境、年齢、及び心身の状況に応じ、地域において必要な福祉サービスを総合的に提供されるように援助することを目的としています。
▼イメージキャラクター・福ちゃん
上伊那福祉協会の頭文字「上・い」をモチーフに、頭部に上伊那地域のアルプス、
両手に桜や周辺の川などを組み合わせ、社会福祉に協力するイメージキャラクター
としてデザイン化し、多くの市民に親しまれ、愛され、信頼され、心優しい社会福
祉に積極的に参画し、平和な市民生活の将来へ向かって郡内を走る明るい元気な活
気にあふれる様子を力強くアピールしています。